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耐震診断の項目

建物を構成する構造的で大切な部分は、基礎・柱・壁・床などがあります。
その中で、耐震診断は一次・二次・三次(精密)診断があります。

(1)一次診断

 柱と壁の断面積の量を設計図などから計算し、コンクリートなど使用材料の強度は設計通りの強度が あるものとして行う診断で、「簡易診断」ともいわれています。

(2)二次診断

 柱・壁の断面積を計算すると同時に、実際に一部のコンクリートを抜き取り、材料の強度試験・中性化深度試験・ 鉄筋径・被り厚・不同沈下量などを現地で測量・調査を行い、その結果コンクリート強度・配筋量を計算に反映 させて行う診断です。

(3)三次診断

 特殊な構造の建物や超高層建物、ある構造がコンクリートと鉄骨など他の構造と複合・混合構造と なっているもので、一般建築でない建物の診断です。

主な調査項目調査概略要領
現地調査平面図と照合・寸法、用途など
コンクリート強度試験φ100の供試体を公的機関にて圧縮破壊
中性化深度調査同上供試体を薬品にて中性化度合いを測定
配筋調査φ70にてコア抜き、配筋径・錆を測定
被り厚調査仕上げを除く被り厚を測定
不同沈下量調査水準計にて測定
傾斜量測定垂げ振りにて測定

耐震診断の流れ

専門家が構造図面と実際の建物を把握し、構造や劣化・損傷の状況を確認し、さらに増築・改築などで 建物の構造バランスが崩れていないか調べ、一部のコンクリートを抜き取り、材料の強度試験・中性化深度試験・ 鉄筋径・被り厚・不同沈下量などを現地で測量・調査を行い、その結果コンクリート強度・配筋量を計算に 反映させて報告書として提出する。

耐震診断調査項目